以下は、留学生がスピーチのために書いた文章である。
ツバメが教えてくれたこと
リー・ジン
私が日本に来て初めて住んだ町では、春になると駅の近くでツバメをよく見かけました。店の軒下に巣を作り、親鳥が何度も餌を運ぶ様子を見るのが、私は楽しみでした。【48】ツバメの姿を見かけると、 「今年も春が来たんだな」と感じたものです。
ところが、最近、以前ほどツバメを見かけなくなったことに気づきました。最初はたまたまだろうと思っていたのですが、気になって調べてみると、ツバメが暮らす環境にも変化が起きていることがわかりました。 気温が高くなれば、暖かい地域を好むツバメには暮らしやすくなるようにも思えます。【49】、実際には、巣を作りやすい建物や餌となる虫が減っている地域もあるそうです。
ツバメは人の生活する場所の近くに巣を作ることが多い鳥です。しかし、建物の形が変わったり、古い建物が少なくなったりすると、安全に巣を作れる場所を見つけにくくなります。また、周辺に餌となる虫が十分にいなければ、ひなを育てることも【50】。つまり、ツバメの数の変化には、気候だけでなく、私たちの生活環境の変化も関係しているのです。
私は以前、野生の鳥と人間の暮らしはあまり関係がないと思っていました。しかし、身近なツバメについて調べたことで、町の環境が変われば、そこで暮らす生き物にも影響が及ぶことを知りました。それ以来、季節の変化だけでなく、身近な生き物やその周りの環境にも目を向けて【51】。